滑り予防商品の活用により怪我を未然に防ぐ

歩行中、足が地面に着地した際（踵着地時）に滑ると、後方へバランスを喪失し、臀部を地面に打ちつけ、尾底骨や大腿骨近位部の骨折といった重症に繋がりやすい。滑りは、地面の摩擦力が、踵着地時に生じる力を抑えきれなかった時に加速度が発生する現象である。滑りを防止する方法のひとつとして、滑りにくい材質を床に活用する方法がある。そのため、滑りにくい素材を地面に貼付し、滑りによる怪我のリスクが減少するか否かを検証した。検証は、油や液体石鹸など実生活で滑る原因となり得るものを使用し、滑った距離や速度を動作解析システムや高速カメラを用いて記録した。